競馬辞典 競馬用語辞典・あ


■アウトブリード[Out-Breed]

異系交配のこと。特に規定はないが、一般的には5代前までにクロスが発生していない配合を指すことが多い。

■青鹿毛【あおかげ】
青鹿毛、マンハッタンカフェ

サラブレッドの毛色の一つ。全身がほぼ黒色だが、目の回りや鼻、ワキなどの一部が褐色の毛色。

写真は青鹿毛の馬、マンハッタンカフェ。菊花賞、有馬記念、天皇賞(春)を優勝。父の大種牡馬サンデーサイレンスも青鹿毛の馬だった。

  • 画像提供 Nanalopper様
■青ランプ【あおらんぷ】

レース中に競走妨害と思われる行為が確認されたときに着順掲示板に点くランプのこと。レース確定前に審議が行われるということを示す。

用例「審議の青ランプが点灯しております。お手持ちの勝馬投票券はお捨てになりませんようお願いいたします。」

■あおる/アオる

スタートの際、ゲートの中で競走馬が立ち上がってしまうこと。出遅れの原因となる。

用例ゲートの中でアオって出遅れてしまった。

■赤旗【あかはた】

レースの発走3分前に係員が振る旗のこと。輪乗りをしている騎手たちに集合の合図を送るために使われる。

■赤帽【あかぼう】

騎手候補生のこと。トレーニングセンターでの実習の時にかぶる帽色から、転じて赤帽と呼ばれるようになった。

■赤ランプ【あからんぷ】

レースの終了後、騎手が後検量を終えてレースが確定したときに着順掲示板に表示されるランプのこと。払い戻しなどは確定後に行われることになっているので赤ランプが付くまでは馬券は捨てない方がいい。

■上がり【あがり】

レースや調教などで競走馬がラストスパートに入る終盤をさす言葉。最後の3ハロン(600m)からゴールまでを上がり3ハロンといい、特に重要視される。

前半が楽な流れで後半の瞬発力勝負になるレースのことを特に上がりの競馬という。馬場状態にもよるが競走馬は上がり3ハロンを34秒前後で走る。

■上がり馬【あがりうま】

状態が上向いている馬のこと。短期間で力を付け、下級条件のレースを連勝して上のクラスに上がってきた馬などに使われる。

有力馬が休養する夏に休まずレースに出走して力を付けた馬を夏の上がり馬という。

タマモクロスやメジロマックイーン、マーベラスサンデーなどが代表格として取り上げられる。

■赤リボン【あかりぼん】

競走馬の性格、癖などを示すために体につけられるリボンのこと。尻尾につけられている馬は蹴り癖があり、頭部につけられている馬は噛みつく癖(咬癖)がある。

■明け○○歳【あけ○○さい】

競走馬は誕生日とは関係なく1月1日で1歳加算する計算をする。

4歳だった馬が年をまたいで5歳になることを「明け5歳」と呼ぶ。

■朝追い【あさおい】

水曜もしくは木曜に行われる本追い切りの後、金曜日や土曜日の朝に行われる調教のこと。大抵は本追い切りで馬が仕上がっているので軽めの調教となる。

■朝飼い葉【あさかいば】

朝の調教後に与えられる飼い葉のこと。

■脚色【あしいろ】

レースにおける競走馬の状態を指す言葉。まだ余力があり、スピードにのっている状態を脚色がいいといい、バテた状態を脚色が悪いという。脚勢ともいう。

用例直線に入ったら突然脚色が鈍ったな……。

■芦毛【あしげ】
芦毛、クロフネ

サラブレッドの毛色の一つ。もともとは栗毛や鹿毛、青毛で、年をとるごとに全体的に白色または灰色を帯びてくる毛色。

1988年は3歳馬オグリキャップと4歳馬タマモクロスとの"芦毛対決"が話題になった。写真はダートで衝撃的な走りをみせたクロフネ。

画像提供 Nanalopper様
■脚抜きがいい【あしぬきがいい】

雨の日のダートコースなどで砂が水分を吸って走りやすくなっている状態のこと。一般的に芝コースは雨が降って馬場が悪化するとタイムが落ちる傾向にあるが、ダートコースの場合はレコードが出やすい馬場状態となり、予想する上での検討材料になる。

用例脚抜きのいい重馬場でレコードがでた。

■脚をあます【あしをあます】

レース中に何らかの不利があったり、騎手がミスをしたりなどして競走馬が全力を出し切れずにレースを終えてしまうこと。

用例最後の直線で前が塞がり、脚をあます結果となった。

■汗取り【あせとり】
  1. 競走馬の馬体が思うように絞れなかった時などにつけられる道具(主に毛布)のこと。汗取りを着せて調教させ、馬体を絞り込む光景がたまに見られる。概して冬場に多く使用される。
  2. 騎手などが減量の為にサウナなどに入って汗を絞り出すこと。
レースにおける着差のひとつ。2番目に小さい着差で、競走馬の頭ひとつ分ぐらいの差。
■当て馬・アテ馬【あてうま】
  1. 種付け(交配)をするときに牝馬の発情を促す目的で使われる牡馬のこと。ここから派生して、 選挙などでは「有力な候補者を不利にするためにたてられる候補者」という意味で使われる。
  2. 実力が接近しており、優勝候補と勝負を争うことが出来る馬のこと。
■後検量【あとけんりょう】

レース後7着までに入った競走馬の騎手とJRAの採決委員が指定した騎手に課せられる検量のこと。前検量の数値から1キロ以内の増減が認められている。

テレビ中継などでレース終了後に競走馬から降りた騎手が鞍などを持って重量計に上がるシーンが見られる。

■【あな】
  1. レースの配当が大きいこと。
  2. 人気のない競走馬を穴馬といい、その馬が馬券にからむこと。

用例本命決着だと思っていたのに、また穴だよ……。

■穴人気【あなにんき】

それほど実績の伴っていない競走馬が、近走の成績やレースぶり、血統背景、騎手、マスコミなどの報道により一般的に考えられる人気よりも人気を集めてしまうこと。

実績がない競走馬でも一流騎手が乗るということで期待がかかり、人気を集めることがよくある。

■穴場【あなば】

馬券発売窓口の俗称。昔は窓口に半円形の穴があいていて、そこに手を入れてお金や馬券を渡したことからそう言われるようになった。

■アーニング・インデックス[Earning Index]

種牡馬の格付けを判定する方法の一つ。産駒の平均収得賞金を1.00とし、各種牡馬の産駒による平均収得賞金の割合を数値で表すもの。

1.00が平均値で数値が大きくなるほどその種牡馬の産駒が獲得した賞金が多いということになる。

"勝ち星"ではなく"賞金"に焦点をあてた数値なので、勝ち星が少なくても賞金の高い重賞などで活躍する馬がいるとこの数値が高くなる。

■【あぶみ】

馬具の一種。鞍から下げられていて、騎乗の際に騎手が脚をかける道具。

現在はステンレス製が主流だが、アルミニウム製、マグネシウム製、鉄製といろんな種類の鐙がある。形状は丸型と三角型がある。

■アラアラ
  1. 前半をハイペースで飛ばしたり、何らかの原因でスタミナを消耗しすぎた競走馬がバテてもう走れなくなった状態のこと。
  2. 余力があるように見えて伸びない様子。
■洗い場【あらいば】

調教の後などに競走馬の汗などを洗い流す場所のこと。主に厩務員が丁寧に汚れを落とし、蹄の手入れなどをする。

■アラブ[Arab]

アラビア半島原産の馬で、サラブレッドの原種にあたる。芦毛の馬が多い。

一般的にサラブレッドよりも小柄で速力が劣る。かつては中央競馬にもアラブ競走があり、「セイユウ記念」「タマツバキ記念」といったアラブ重賞があったが、アラブ競走は平成7年で廃止となった。

なお、日本で競走馬として走っているアラブ種は、アラブとサラブレッドの交雑種であるアングロアラブなのが一般的である。

■アルファルファ[Alfalfa]

栄養価の高いマメ科の牧草で、"牧草の王様"と呼ばれる。競走馬の新陳代謝を高めるといわれる。別名をルーサンといい、和名をムラサキウマゴヤシという。

■荒れる【あれる】

人気をしていた馬が上位に来ることができなかったり、まったく人気のなかった馬が上位に来て馬券(勝ち馬投票券)の配当が高くなること。

用例人気馬が崩れて大荒れのレースとなった。

■併せ馬【あわせうま】

調教の際、2頭以上の馬を並んで走らせること。併走(へいそう)ともいう。

レースに近いシチュエーションでのより実践的な調教で、レース経験の少ない馬や気の小さな馬、実践から遠ざかっている馬などを鍛える事を主な目的とする。

逆に、1頭で走ることを単走といい、一般的には単走よりも併走の方が速いタイムがでる。一概には言えないが併せ馬で先着した馬は調子がいいと見ることができる。

■アングロアラブ[Anglo Arab]

サラブレッドとアラブの混血で、アラブの血量が25%以上の馬のこと。日本競馬でアラブと言えば通常はアングロアラブの事を指す。

■鞍上【あんじょう】

騎手のこと。ヤネともいう。

■あんちゃん

免許のない騎手候補生や経験の乏しい若手の見習い騎手を指す言葉。"あんこ"ともいい、これは東北地方で"兄"を指す方言。

■安楽死

予後不良(よごふりょう)の項を参照。