競馬辞典 競馬用語辞典・か


■飼い食い【かいぐい】

競走馬の主食である飼い葉(かいば)をどれくらい食べているかをさす言葉。競走馬の食欲を表す。

食欲があるときは飼い食いがいい、悪いときは飼い食いがわるいという風に使われる。

用例飼い食いが悪くて馬体重が減ったみたいだ。

■戒告【かいこく】

レース中に注意義務を怠った騎手や調教師に科せられる制裁のひとつ。厳重注意処分で制裁の中ではもっとも軽い。

これより重い制裁には過怠金や騎乗(出走)停止処分がある。

■外国産馬【がいこくさんば】

日本以外の国で生まれ、デビュー前に日本に輸入されて日本で登録を済ませた馬のこと。JRAの指定した「混合競走」に出走することが出来る。○外で表されることから一般にマルガイと呼ばれる。

一般的に外国産馬は競走能力が高いとされ、日本産馬保護という理由などからクラシック競走などで出走枠が設けられている。外国で種付けした牝馬を輸入して日本で出産した馬は持ち込み馬といわれ、内国産と同じ扱いとなる。

■外国馬【がいこくば】

日本以外の国で登録を済ませ、所属している競走馬のこと。海外馬。

□外マークで示されカクガイとも呼ばれる。

外国馬はJRAの指定した国際競走に出走することが出来る。

■買い戻し【かいもどし】

馬券が発売された後に競走除外出走取消をした競走馬が出た場合に、その馬に関係する馬券を主催者が払い戻すこと。返還ともいう。

あくまでもレースに出走することができなかった競走馬が対象で、レース中の落馬等による競走中止の場合は適用されない。

なお、枠番連勝で一つの枠に2頭以上が入っていた場合、そのうちの1頭が除外になっても返還は行われないので注意が必要である。

■飼い葉・カイバ【かいば】

競走馬に与えられる餌のこと。

大麦、とうもろこし、大豆といった穀類や牧草、ワラといった草類を中心にブレンドされる。厩舎によって配合などがかわる。食欲が旺盛な事を飼い食いが良いと言い、対照的に食が細いことを飼い食いが悪いという。

■解放骨折【かいほうこっせつ】

競走馬がなんらかのトラブルで骨折した際、患部の骨が筋肉や皮膚を突き破って外へ露出している症状。

ほとんどが予後不良と診断され、安楽死の処置がとられる。

■返し馬【かえしうま】

パドックでの周回を終えて本場場に出てきた競走馬が準備運動を兼ねてコースを走ること。

馬場状態をチェックしたり騎手が馬に走るコースを教えたりと様々なことが行われる。

パドックで元気がなかった馬でも返し馬に入ると元気が良くなる馬もいます。

■掛かる/カカる【かかる】
引っ掛かるの項を参照。
■格上挑戦【かくうえちょうせん】

条件馬が自分のいるクラスよりも上のクラスのレースに出走すること。

状態の良い馬が適鞍を狙って出走することが多いが、そのレースの登録馬が多い場合、収得賞金の関係で除外になってしまう場合もある。

■拡大馬番連勝複式【かくだいうまばんれんしょうふくしき】

1999年12月から全国発売が開始された馬券の購入形式のひとつ。一般的にはワイドと呼ばれる。

馬連と同じく、9頭以上の出走馬がいたときに発売される。購入した組み合わせが「1着-2着」だけでなく「1着-3着」「2着-3着」でも的中となるので馬連よりも的中率が高くなるが、その分配当も安くなる。

■確定【かくてい】

レースでの着順が正式に決定されること。

着順掲示板では赤いランプとともに「確」と表示される。払い戻し金の決定も表彰式も確定がされた後に行われる。

■角馬場【かくばば】

競馬場や調教コースにある、1周の距離が200m〜600mと比較的短いコースのこと。

馬を落ち着かせたり軽い運動をするときなどに使われる。調教前のウォーミングアップや初期段階の調教などに用いられる。レースを終えた馬などはオーバーワークをさけるために角馬場での軽い調教だけですませることもある。

■鹿毛【かげ】

鹿毛、ジャングルポケット サラブレッドの毛色の種類。全身が褐色ないしは赤褐色で脚の先端と長毛は黒色。サラブレッドの中で最も多い毛色である。

写真は2001年、日本ダービーとジャパンカップを快勝したジャングルポケット

  • 画像提供 Nanalopper様
■貸服【かしふく】

JRAに登録している勝負服を馬主や関係者の不備で騎手が着用できないときに主催者から借りる勝負服のこと。不注意ということで制裁が科せられる。

■過怠金【かたいきん】

レース中やレースに関連した事での注意義務を怠った騎手や調教師に課せられる制裁の一つ。

度合いによって指定された金額を支払わなくてはならない。これより軽い制裁に戒告、重い制裁に騎乗(出走)停止処分がある。

■肩ムチ【かたむち】

ムチの入れ方のひとつ。競走馬の性格によって、トモにムチを打たれると走る気を無くすなど逆効果になる馬がいるため、前脚肩にムチを入れるケースがある。

■勝馬投票券【かちうまとうひょうけん】

馬券の正式名称。2008年現在では下記表に掲載する7種類に加え、単勝と複勝をセットで発売する応援馬券が発売されている。

勝馬投票券の種類と出走頭数による発売要項
種類2頭3頭4頭5〜7頭8頭9〜18頭
単勝式(単勝)
複勝式(複勝)×××[注]
枠番連勝式(枠連)×××××
馬番連勝式(馬連)×
拡大馬番連勝式(ワイド)××
馬番連勝単式(馬単)×
三連勝複式(三連複)××
三連勝単式(三連単)××
  • [注]2着まで払い戻し。

なお、『競馬法第28条』により未成年者は勝馬投票券を購入することが出来ない。

第28条 未成年者は、勝馬投票券を購入し、又は譲り受けてはならない。

競馬法より引用(2008-11-12)

かつては未成年者に加えて学生・生徒も勝馬投票券を購入できなかったが、2004年に改正された。

■勝ち鞍【かちくら】

競走馬が勝ったレースのこと。「主な勝ち鞍:有馬記念」といった使われ方をする。競走馬の他にも関係者・騎手にも使われる。

■勝ち負け【かちまけ】

レースで競走馬が1、2着を争える能力・状況にあること。馬券にからむ可能性が高いということ。逆に自信のない場合は「勝ち負けは厳しい」という風に使われる。

用例あの馬なら勝ち負けになると思ったのだが……。

■竈馬【かまどうま】

重賞を勝つような活躍馬を出して牧場経営を支えた繁殖牝馬のこと。生活を支えてくれることからそう言われる。

■カラ馬【からうま】

騎手が落馬をしてしまった馬のこと。競走の妨げになる場合がある。

■ガラリ一変【がらりいっぺん】

前走時の状態が悪かったり、レースでいい成績を残すことが出来なかった馬の調子があがり、前走と比較して明らかに状態が良化していること。

用例おいおい、見ろよあの馬、前走と全然違う。ガラリ一変だよ。

■仮柵【かりさく】

移動柵のこと。

■ガレる

競走馬の体が痩せ細ってしまった状態のこと。

原因はいろいろ考えられ、体調の悪化による食欲不振や、ハードな調教による衰退などが挙げられる。

馬体減をともなう状態の良化のことを絞るを表現するのに対し、状態の悪化のことをガレるという。よって、一般的にはレースで能力を発揮できないケースが多い。

用例あの馬は厳しいな、馬体がガレてる。

■変わり身【かわりみ】

成績が不振だった競走馬の状態が一気に良化すること。競走馬の状態の変化の徴候があったとき「変わり身注意」といった言葉が使われる。

■カンカン

負担重量の別名。

"貫を看る"という言葉が変化してカンカンという言葉になったといわれている。斤量が重すぎて競走馬が力を発揮できないことをカンカン泣きといい、負担重量をはかる検量室のことをカンカン場という。

■関西馬【かんさいば】

滋賀県栗東(りっとう)町の「栗東トレーニングセンター」にある厩舎に所属している競走馬のこと。

■関東馬【かんとうば】

茨城県美浦(みほ)村の「美浦トレーニングセンター」にある厩舎に所属している競走馬のこと。

■冠名【かんめい】

馬主の同じ競走馬の名前の前後についたりする名称のこと。一人の馬主が複数の冠名を付けている場合もある。

「メジロ」「ナリタ」「シルク」「マチカネ」「アグネス」などが有名。

■カンパイ(又はカンバイ)

スタートの際、何らかの理由により公正なスタートが切れなかったときにとられるスタートやり直しのこと。

スタート後200mの地点に係員がいて、白旗を振って騎手にカンバイを知らせる。英語の「Come back(カムバック)」が語源とされる。

■完歩【かんぽ】

競走馬が走っている時の「一歩」「一跳び」のこと。

用例スタート後の1完歩目で躓いて出遅れてしまった。

■感冒【かんぼう】

体の抵抗力が落ちているときにウイルスなどが侵入しておこる風邪のこと。レースに出走するのを控えることが多い。