競馬辞典 用語辞典・ち


■力馬【ちからうま】

競走馬のなかで踏み込みの力強さが長所の馬のこと。パワー型の競走馬。

主にダートや道悪といった力のいる馬場を得意とする。

■地下馬道【ちかばどう】

パドックでの周回を終えた競走馬が本馬場に入場するために通る地下に作られている道のこと。競馬場の形態などによって違う。

■チークピーシズ[Cheek Pieces]

競走馬の目の脇から口元にかけて取り付ける、羊などの毛から作られる馬具のこと。基本的に両方につけるため、2つで一組となる。

競走馬の横、後方の視界を遮ることを目的に装着される。一般的に鼻面に装着するものをシャドーロール、額に装着するものをブロウバンドと呼び、区別する。

■父内国産限定戦【ちちないこくさんげんていせん】

日本で生まれた競走馬の中で、その父親が日本で生まれた種牡馬である競走馬を父内国産といい、その馬だけが出走できるレースのこと。2008年の改正により、父内国産という区分けとともに消滅した。

かつての父内国産限定重賞
名称現在の名称主な変更内容変更年
中日新聞杯中日新聞杯2000mの混合競走2008年
愛知杯愛知杯牝馬限定競走2004年
カブトヤマ記念福島牝馬S牝馬限定競走2004年
■地方開催【ちほうかいさい】

中央開催の項を参照。

地方競馬(公営競馬)とは違うので注意。

■地方競馬【ちほうけいば】

日本中央競馬会(JRA)ではなく、都道府県や市といった地方自治体が主催する競馬の事。公営競馬ともよぶ。

運営は各自治体によってなされるが、全ての地方競馬を統合する地方競馬全国協会という組織があり、略称をNAR(The National Association of Racing)という。2003年7月現在全国25カ所で行われている。近年は中央競馬所属の競走馬と地方競馬所属の競走馬とが競走する交流戦が頻繁に行われている。

■着外【ちゃくがい】

6着以下のこと。着順掲示板には1着〜5着までしか表示されない。

■着順掲示板【ちゃくじゅんけいじばん】

競馬場にある電光掲示板で、1着から5着までの着順と着差、走破タイム、上がり3ハロンのタイム、馬場状態、レコードの有無などが表示される。

確定時には赤ランプ、審議時には青ランプが点灯する。

■中穴【ちゅうあな】

人気が少し落ちる競走馬が好走し、配当が高くなること。単勝だと10倍前後、馬連だと30倍ぐらいの配当になったレース、もしくは競走馬を指す。

■中央開催【ちゅうおうかいさい】

中央競馬の開催は関東主場関西主場従場の3つに分けられ、主場のことを中央開催表開催、従場のことを地方(ローカル)開催裏開催とよぶ。

基本的に関東の東京と中山、関西の京都と阪神で開催がある時はこの4場が主場となり、その他の競馬場が従場となるが、夏場など上記4場で開催がないときは他の競馬場が主場となる。

2008年を例に挙げると、5月に行われていた東京、京都、新潟の3場開催では東京が関東主場、京都が関西主場、新潟が従場として扱うが、8月に行われていた札幌、新潟、小倉の3場開催では関東主場が新潟、関西主場が小倉、従場が札幌ということになる。

■中央競馬【ちゅうおうけいば】

日本政府の全額出資により競馬事業を展開する特殊法人・日本中央競馬会が主催する競馬の総称。

北から札幌、函館、新潟、福島、東京、中山、中京、京都、阪神、小倉の10カ所に競馬場があり、原則的に週に2回、土日に競馬が行われる。

■中間【ちゅうかん】

レース後から次のレースまでの間のこと。一般的には競走馬の状態を説明するときに使われる。

用例前走後少し疲れが見えたが、中間は順調に調整ができた。

■中京競馬場【ちゅうきょうけいばじょう】

愛知県豊明市にある中央競馬が開催される競馬場。

GIの高松宮記念(芝1200m)が行われる。中央競馬の競馬場を東西に分けたとき、中京競馬場は関西にあたるが、比較的関東よりにあるので、関東馬の参戦もよくみられる。

仕掛けどころである第3コーナと第4コーナーの中間地点を「桶狭間ポイント」と呼ぶこともある。

■中距離【ちゅうきょり】

スピードとスタミナのバランスが重要になってくる2000m前後の距離のこと。

■抽選馬【ちゅうせんば】

現在のJRA育成馬のこと。抽選馬という名称は2004年に廃止された。

JRAが1歳市場で購入して育成牧場で育てた競走馬を希望する馬主に安価で売却する制度があり、その取引によって馬主に売却された競走馬を指す。

競馬普及活動の一環として行われていて、安価であることから希望者が多いため、抽選で売却されることから抽選馬と呼ばれていた。

■中団【ちゅうだん】

レース中の競走馬の位置取りでちょうど真ん中あたりの位置のこと。

■調教【ちょうきょう】

競走馬のトレーニング全般を指す言葉。基本的には東西のトレーニングセンターで調教師の指示で行われるトレーニングを指す。

トレーニングセンターには競馬場と同じ環境であるダートコースの他に木片を敷き詰めたウッドチップや勾配のついた坂路、合成ゴム等を使用したニューポリトラックなどのコースがあり、早朝から調教が行われる。広義では、森林の中を散歩して競走馬のリフレッシュを図る逍遥馬道の運動も調教といえる。

レースが近い競走馬の最終調整を兼ねた調教のことを特に追い切りとよぶ。

■調教駆け【ちょうきょうがけ】

稽古駆けのこと。

■調教師【ちょうきょうし】

東西のトレーニングセンターに厩舎を構え、馬主から預かった競走馬を調教、管理する責任者のこと。

JRAが行う非常に難しい試験を通り、調教師免許をもらないと調教師にはなれないので、競走馬に関するスペシャリストといえる。主に引退した騎手や調教助手などが調教師に転身する事が多い。厩舎用語でテキともいう。

■調教助手【ちょうきょうじょしゅ】

調教師の指示のもと競走馬に騎乗して調教をつける調教専門のスペシャリストのこと。高度な騎乗技術が必要で、騎手が引退後に転身するケースもある。攻め専とも呼ばれる。

近年では厩務員が調教助手も兼ねる持ち乗り制を採用しているところもある。

なお、調教師自身が調教をつけることもある。

■長距離【ちょうきょり】

主に2500m以上の距離で行われるレースのこと。

長距離の得意な競走馬をステイヤーという。

■調整ルーム【ちょうせいるーむ】

各競馬場の敷地内になる騎手用の宿舎のこと。

レースの公正さを保つ為に外部との接触を断ち切る。騎手はレース前日を調整ルームで過ごさなくてはならない。

■腸捻転【ちょうねんてん】

主に疝痛から発展して起こる、腸が捻れてしまう病気のこと。

馬は腸捻転を起こしやすい腸をしており、発症すると食物が腸を通過しなくなったり血液も流れなくなるため、致命傷になることが多い。

■長腹短背[ちょうふくたんぱい]

腹が長く背中が短い競走馬の体型を表す言葉。良馬の典型とされる体型。

腹まわりに余裕があってフットワークの大きそうでありながら、トモと首さしがしっかりしているので背中が短く見える競走馬のこと。

■長毛【ちょうもう】

サラブレッドの体毛の中で、特に長いたてがみと尻尾の毛のこと。