レースを見ていると騎手が様々な柄・色の服を着ています。
こんなのや、
こんなのや、
こんなのですね。
勝負服と呼ばれるそれらの服は、競走馬を所有している馬主によって決められています。馬主は自分の所有する競走馬がレースに出走する際に、騎手にそれを着てもらって出走する事になっています(なお、地方競馬では馬主ではなく騎手などが独自の勝負服を着用することが多いようです)。
レース中の競走馬を走り方や顔などで見分けるのは困難です。そこでゼッケン番号や騎手がかぶっている帽子の色(枠の色と一緒)、そして騎手の着ている勝負服によって識別することが出来るわけです。
馬主のほとんどは中央競馬会に登録料の3,000円を支払い、服色を登録します。服色を登録しないことも可能ですが、所有する競走馬が出走する度に500円を支払ってJRAが用意する貸服を着用しなければならないので、通常は登録を済ませます。
服色の登録は1人の馬主につき1種類で、すでに登録済みの服色と同じであったり、紛らわしいものは登録できません。
JRAに馬主登録があるが服色を登録していない場合、また、何らかの不備により勝負服を用意できない場合、騎手がレースで下の貸服を着用します。
| 枠番 | 第1色 | 第2色 |
|---|---|---|
| 1 | 白、水色斜縞 | 白、薄紫斜縞 |
| 2 | 黒、白斜縞 | 黒、薄紫斜縞 |
| 3 | 赤、白斜縞 | 赤、黒斜縞 |
| 4 | 青、白斜縞 | 青、黒斜縞 |
| 5 | 黄、白斜縞 | 黄、黒斜縞 |
| 6 | 緑、白斜縞 | 緑、黒斜縞 |
| 7 | 橙、白斜縞 | 橙、黒斜縞 |
| 8 | 桃、白斜縞 | 桃、黒斜縞 |
地方競馬所属の競走馬で、馬主がJRAで馬主登録をしていない場合、騎手がレースで下の貸服を着用します。
| 枠番 | 第1色 | 第2色 |
|---|---|---|
| 1 | 白、水色四ツ割、袖水色一本輪 | 薄紫、白四ツ割、袖白一本輪 |
| 2 | 白、黒四ツ割、袖黒一本輪 | 薄紫、黒四ツ割、袖黒一本輪 |
| 3 | 白、赤四ツ割、袖赤一本輪 | 薄紫、赤四ツ割、袖赤一本輪 |
| 4 | 白、青四ツ割、袖青一本輪 | 薄紫、青四ツ割、袖青一本輪 |
| 5 | 白、黄四ツ割、袖黄一本輪 | 薄紫、黄四ツ割、袖黄一本輪 |
| 6 | 白、緑四ツ割、袖緑一本輪 | 薄紫、緑四ツ割、袖緑一本輪 |
| 7 | 白、橙四ツ割、袖橙一本輪 | 薄紫、橙四ツ割、袖橙一本輪 |
| 8 | 白、桃四ツ割、袖桃一本輪 | 薄紫、桃四ツ割、袖桃一本輪 |
馬主は決められた13色の中から自由に色を選択して使うことができます。下の表は現在(2001/05)JRAが定めている勝負服に使用できる色です。
赤 |
桃 |
黄 |
緑 |
青 |
水 |
紫 |
薄紫 |
茶 |
海老 |
鼠 |
黒 |
白 |
ここで少し補足ですが、次の項目で紹介する“柄”の関係により、これらの色を4色以上使うことは認められていません。胴とそでの地色、柄の色は2色以上を使用してはいけないという規則のためです。
勝負服はJRAが定めた18種類の"柄"しか使用することはできません。ここでは代表的な勝負服をあげて説明していきたいと思います。
| 輪 | 胴及びそでに用いる横線 | 幅最小限6cm | ||
|---|---|---|---|---|
| 一文字 | 胴及びそでに用いる1本輪 | 幅最小限6cm | ||
| 帯 | 胴の下方に用いる横線 | 幅最小限6cm | ||
| 山形 | 山形の輪又は帯 | 幅最小限6cm | ||
| 菱山形 | 菱山形の輪又は帯 | 幅最小限6cm | ||
| 鋸歯型 | 鋸歯形の輪又は帯 | 幅最小限6cm | ||
| たすき | 胴に斜めに入る線 | 幅最小限9cm | ||
| 十文字たすき | 胴に斜め十文字に入る線 | 幅最小限9cm | ||
| 縦じま | 胴及びそでに縦に入る線 | 幅最小限4cm | ||
| 格子じま | 胴及びそでに格子状に入る線 | 幅最小限4cm | ||
| 元禄 | 胴及びそでに用いる四角いチェック模様 | 幅最小限6cm | ||
| ダイヤモンド | 胴及びそでに用いる菱形のチェック模様 | 短径最小限6cm | ||
| うろこ | 胴及びそでに用いる三角のチェック模様 | 高さ最小限7cm | ||
| 井桁かすり | 胴及びそでに用いる“井”の字に似た模様 | 短径最小限9cm | ||
| 玉あられ | 胴及びそでに用いる玉模様 | 直径最小限45cm | ||
| 星散らし | 胴胴及びそでに用いる星模様 | 直径最小限9cm | ||
| 蛇の目散らし | 胴及びそでに用いる玉あられ丸抜き模様 | 直径最小限9cm | ||
| 銭形散らし | 胴及びそでに用いる玉あられ四角抜き模様 | 直径最小限9cm |
競馬場などで配られているレーシングプログラムには各競走馬の勝負服が記載されています。「黄、黒縦縞、袖青一本輪」や「桃、紫山形一文字」、「黒、黄鋸歯形、青袖」といった具合に書いてあるのですが、慣れないとこれを見てもイメージがわかないと思います。ここでは服色の表記法について説明したいと思います。
まずは勝負服のメイン(地)となる色を決めます。全ての勝負服は地となる色があります。先ほどの例でいえば「黄」「桃」「黒」にあたる部分です。この地に様々な柄・色を付けていくことになります。
次に"胴"の部分に描かれる柄と色を選択します。Step1で指定した地の色の上に柄を描く感じになります。
最後に袖の部分の柄・色を決めます。柄を指定してない場合は袖の色だけを記述します。
と、こんな感じになります。お馴染みの勝負服だったと思います。上から社台ファーム、金子真人氏、山路秀則氏の勝負服でした。
では、社台RHの勝負服をすこし変えて、比較してみます。
では、ここでちょっと問題です。次にあげる服色をイメージしてみてください。有名な馬主の勝負服です。いったい誰の勝負服でしょうか?
どうでしょうか?イメージできますでしょうか?正解はこのページの一番下にあります。
勝負服の種類はものすごく多いので全部覚えるのは大変ですが、有名馬主さんの勝負服を覚えているとなにかと便利ですし、好きな勝負服も出てくると思います。勝負服を取り扱ったサイトも沢山ありますから見るのもいいかもしれません。(01/05/22)
【追記】勝負服チェッカー(JavaScript使用)を作成したのでこちらもご活用下さい。(06/07/14)
上から(株)サクラコマース、斎藤四方司、小林百太郎、山本慎一、(有)池ばたの勝負服でした。