参考資料・勝負服


  1. 勝負服って何?
  2. 登録
  3. 服色の表記法
  4. 終わりに

勝負服って何?

レースを見ていると騎手が様々な柄・色の服を着ています。勝負服・桃、紫山形一文字こんなのや、勝負服・黄、黒縦縞、袖青一本輪こんなのや、勝負服・桃、緑一本輪、袖黄縦縞こんなのですね。

勝負服と呼ばれるそれらの服は、競走馬を所有している馬主によって決められています。馬主は自分の所有する競走馬がレースに出走する際に、騎手にそれを着てもらって出走する事になっています(なお、地方競馬では馬主ではなく騎手などが独自の勝負服を着用することが多いようです)。

レース中の競走馬を走り方や顔などで見分けるのは困難です。そこでゼッケン番号や騎手がかぶっている帽子の色(枠の色と一緒)、そして騎手の着ている勝負服によって識別することが出来るわけです。

登録

馬主のほとんどは中央競馬会に登録料の3,000円を支払い、服色を登録します。服色を登録しないことも可能ですが、所有する競走馬が出走する度に500円を支払ってJRAが用意する貸服を着用しなければならないので、通常は登録を済ませます。

服色の登録は1人の馬主につき1種類で、すでに登録済みの服色と同じであったり、紛らわしいものは登録できません。

服色が未登録・不備の場合

JRAに馬主登録があるが服色を登録していない場合、また、何らかの不備により勝負服を用意できない場合、騎手がレースで下の貸服を着用します。

枠番第1色第2色
1白、水色斜縞
白、水色斜縞
白、薄紫斜縞
白、薄紫斜縞
2黒、白斜縞
黒、白斜縞
黒、薄紫斜縞
黒、薄紫斜縞
3赤、白斜縞
赤、白斜縞
赤、黒斜縞
赤、黒斜縞
4青、白斜縞
青、白斜縞
青、黒斜縞
青、黒斜縞
5黄、白斜縞
黄、白斜縞
黄、黒斜縞
黄、黒斜縞
6緑、白斜縞
緑、白斜縞
緑、黒斜縞
緑、黒斜縞
7橙、白斜縞
橙、白斜縞
橙、黒斜縞
橙、黒斜縞
8桃、白斜縞
桃、白斜縞
桃、黒斜縞
桃、黒斜縞

中央で服色登録をしていない地方馬の場合

地方競馬所属の競走馬で、馬主がJRAで馬主登録をしていない場合、騎手がレースで下の貸服を着用します。

枠番第1色第2色
1白、水色四ツ割、袖水色一本輪
白、水色四ツ割、袖水色一本輪
薄紫、白四ツ割、袖白一本輪
薄紫、白四ツ割、袖白一本輪
2白、黒四ツ割、袖黒一本輪
白、黒四ツ割、袖黒一本輪
薄紫、黒四ツ割、袖黒一本輪
薄紫、黒四ツ割、袖黒一本輪
3白、赤四ツ割、袖赤一本輪
白、赤四ツ割、袖赤一本輪
薄紫、赤四ツ割、袖赤一本輪
薄紫、赤四ツ割、袖赤一本輪
4白、青四ツ割、袖青一本輪
白、青四ツ割、袖青一本輪
薄紫、青四ツ割、袖青一本輪
薄紫、青四ツ割、袖青一本輪
5白、黄四ツ割、袖黄一本輪
白、黄四ツ割、袖黄一本輪
薄紫、黄四ツ割、袖黄一本輪
薄紫、黄四ツ割、袖黄一本輪
6白、緑四ツ割、袖緑一本輪
白、緑四ツ割、袖緑一本輪
薄紫、緑四ツ割、袖緑一本輪
薄紫、緑四ツ割、袖緑一本輪
7白、橙四ツ割、袖橙一本輪
白、橙四ツ割、袖橙一本輪
薄紫、橙四ツ割、袖橙一本輪
薄紫、橙四ツ割、袖橙一本輪
8白、桃四ツ割、袖桃一本輪
白、桃四ツ割、袖桃一本輪
薄紫、桃四ツ割、袖桃一本輪
薄紫、桃四ツ割、袖桃一本輪

馬主は決められた13色の中から自由に色を選択して使うことができます。下の表は現在(2001/05)JRAが定めている勝負服に使用できる色です。

勝負服に使用される色
赤
桃
黄
緑
青
水
紫
薄紫
薄紫
茶
海老
海老
鼠
黒
白

ここで少し補足ですが、次の項目で紹介する“柄”の関係により、これらの色を4色以上使うことは認められていません。胴とそでの地色、柄の色は2色以上を使用してはいけないという規則のためです。

勝負服はJRAが定めた18種類の"柄"しか使用することはできません。ここでは代表的な勝負服をあげて説明していきたいと思います。

勝負服に使用される柄
胴及びそでに用いる横線幅最小限6cm輪青一本輪 輪赤二本輪
一文字胴及びそでに用いる1本輪幅最小限6cm一文字黄一文字勝負服紫山形一文字
胴の下方に用いる横線幅最小限6cm一文字桃帯一文字青帯
山形山形の輪又は帯幅最小限6cm山形青山形一本輪山形白山形二本輪
菱山形菱山形の輪又は帯幅最小限6cm菱山形白菱山形菱山形赤菱山形
鋸歯型鋸歯形の輪又は帯幅最小限6cm鋸歯型黄鋸歯形鋸歯型白鋸歯形
たすき胴に斜めに入る線幅最小限9cmたすき桃襷たすき黄襷
十文字たすき胴に斜め十文字に入る線幅最小限9cm十文字たすき赤十字襷十文字たすき青十字襷
縦じま胴及びそでに縦に入る線幅最小限4cm縦じま黒縦縞勝負服袖黄縦縞
格子じま胴及びそでに格子状に入る線幅最小限4cm格子じま白格子格子じま赤格子
元禄胴及びそでに用いる四角いチェック模様幅最小限6cm元禄緑元禄元禄黒元禄
ダイヤモンド胴及びそでに用いる菱形のチェック模様短径最小限6cmダイヤモンド黄ダイヤモンドダイヤモンド袖赤ダイヤモンド
うろこ胴及びそでに用いる三角のチェック模様高さ最小限7cmうろこ赤うろこうろこ紫うろこ
井桁かすり胴及びそでに用いる“井”の字に似た模様短径最小限9cm井桁がすり青井桁絣井桁がすり桃井桁絣
玉あられ胴及びそでに用いる玉模様直径最小限45cm玉あられ白玉霰玉あられ赤玉霰
星散らし胴胴及びそでに用いる星模様直径最小限9cm星散らし白星散星散らし水星散
蛇の目散らし胴及びそでに用いる玉あられ丸抜き模様直径最小限9cm蛇の目散らし赤蛇目散蛇の目散らし紫蛇目散
銭形散らし胴及びそでに用いる玉あられ四角抜き模様直径最小限9cm銭形散らし黄銭形散銭形散らし赤銭形散

服色の表記法

競馬場などで配られているレーシングプログラムには各競走馬の勝負服が記載されています。「黄、黒縦縞、袖青一本輪」や「桃、紫山形一文字」、「黒、黄鋸歯形、青袖」といった具合に書いてあるのですが、慣れないとこれを見てもイメージがわかないと思います。ここでは服色の表記法について説明したいと思います。

Step1.メインとなる色を決める。

まずは勝負服のメイン(地)となる色を決めます。全ての勝負服は地となる色があります。先ほどの例でいえば「黄」「桃」「黒」にあたる部分です。この地に様々な柄・色を付けていくことになります。

Step2.胴の柄・色を決める

次に"胴"の部分に描かれる柄と色を選択します。Step1で指定した地の色の上に柄を描く感じになります。

Step3.袖の柄・色を決める

最後に袖の部分の柄・色を決めます。柄を指定してない場合は袖の色だけを記述します。

と、こんな感じになります。お馴染みの勝負服だったと思います。上から社台ファーム、金子真人氏、山路秀則氏の勝負服でした。

Step4.他の例

では、社台RHの勝負服をすこし変えて、比較してみます。

Step5.練習問題

では、ここでちょっと問題です。次にあげる服色をイメージしてみてください。有名な馬主の勝負服です。いったい誰の勝負服でしょうか?

  1. 桃、白一本輪、桃袖
  2. 緑、黄縦縞、黒袖黄一本輪
  3. 白、緑玉霰、黄袖緑縦縞
  4. 水色、黄二本輪、赤袖
  5. 青、白星散、白袖青一本輪

どうでしょうか?イメージできますでしょうか?正解はこのページの一番下にあります

終わりに

勝負服の種類はものすごく多いので全部覚えるのは大変ですが、有名馬主さんの勝負服を覚えているとなにかと便利ですし、好きな勝負服も出てくると思います。勝負服を取り扱ったサイトも沢山ありますから見るのもいいかもしれません。(01/05/22)

【追記】勝負服チェッカー(JavaScript使用)を作成したのでこちらもご活用下さい。(06/07/14)

練習問題の解答

上から(株)サクラコマース斎藤四方司小林百太郎山本慎一(有)池ばたの勝負服でした。